| ■説明の前に |
予防接種を受けると副反応が心配というママも多いと思います。
しかし、その病気にかかり重症度の反応がでてしまったら。
人間は一人一人体質が違います。そのため、副反応の出かたもそれぞれです。
お子さんのことをよく診てくれている医師に相談して決めると良いでしょう。
しかし、医師だけに頼らず、自分でも病気の事、副反応については把握しておくべきです。 |
| ■ツベルクリン反応・BCG |
<病気について>
結核を予防する接種で、毎年3万人をこえて発症しています。
大人から子供へ感染することもあります。
お母さんからの免疫はもらえないので、生まれたばかりの赤ちゃんも発症するおそれがあります。
乳幼児は発症すると、全身性の結核症や結核性髄膜炎になったり、粟粒結核など重い後遺症を残すこともあります。
<副反応>
BCG接種後10日ごろに接種局部に赤いぽつぽつができ、接種後4週間後には小さく膿をもったりして、その後少しずつかさぶたができ、治っていきます。少し小さな傷跡が残るだけになり、BCGがきちんとついた証拠になります。接種後3ヶ月をすぎてもじくじくしていたりする場合は医師に診てもらいましょう。
接種した側の脇の下のリンパ節が小指の先くらいからうずらの卵くらいまでの大きさに腫れることがあります。大きく腫れたり、化膿して膿が出る場合、痛がる場合は医師に診てもらいましょう。 |
| ■ポリオ(急性灰白髄炎) |
<病気について>
ポリオは【小児マヒ】と呼ばれていて、喉の痛みなど軽い症状が多いですが、呼吸困難などの重症になったり手足の後遺症が残ったりもします。日本でも1960年代前半までは流行を繰り返していました。現在はアフリカなどで流行しており、この地域で日本人が感染し、帰国した際にウィルスが広がる可能性もあります。今のところ予防接種効果で国内の自然発症は今のところ報告されていません。ワクチンを飲んでお子さんにも免疫をつけておきましょう。
51年〜52年生まれの方は抗体所有率が低いことが厚生省の調査で分かっています。できれば、お子さんが受けるときに一緒に受けたほうがいいでしょう。有料で受けることができます。
<副反応>
ワクチンに含まれているウィルスは弱毒化されていています。
まれに、発熱や下痢の症状がでます。
接種後に体内で増え、接種の450万人以上に1人の割合でウイルスが脳脊髄に達して手足のマヒを起こすことがあります。
550万人に1人の割合で接種から平均26日間にわたってウイルスが便の中に排泄され、このウイルスが接種していない人に感染してマヒを引き起こすことがあります。
手足の動かし方がおかしかったり、頭を振ったりして不機嫌な場合は必ず受診しましょう。 |
| ■DTP(ジフテリア・百日せき・破傷風) |
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<病気について>
・ジフテリア(D)
1990年代前半に接種率が低下していた旧ソ連で流行しました。
接種をしなければ、日本でも流行する恐れがあります。
現在は年間1,2名発症しています。
感染しても約10%の人しか症状があらわれず、残りは保菌者で、その人から他の人に感染することもあります。
症状は高熱、のどの痛み、犬の遠声のようなせき、嘔吐、儀膜ができて窒息死することもあります。
発病から約2週間後には心筋障害や神経マヒを起こすことがあります。
・百日せき(P)
1970年代後半に接種が低下した際、百日せきの患者が多く113名の死者を出しました。
接種を呼びかけて、患者数は少しずつ減ってきています。
1981年以降、副反応のすくない精製ワクチンを使っています。
症状は、普通の風邪の症状からはじまり、咳がひどくなり、顔が真っ赤になりながらずっと咳き込むようになります。咳の後に急に息を吸うので、笛を吹くような音がでます。ずっとせきが続くのが特徴で、乳幼児は咳で呼吸が困難になり呼吸ができず、口びるが青くなったりけいれんが起きたりします。合併症で肺炎や脳症などの重い病気を起こします。
・破傷風(T)
病状は口が開かなくなったり、筋肉が硬直したり、ケイレンをおこしたり死亡することもあります。
感染は菌は土の中に潜んでいて傷口から人へ感染します。
土の中に菌がいるので、感染する機会はいつでもあります。
お母さんが免疫を持っていれば出産した時、新生児の破傷風も防ぐことができます。
<副反応>
初回受けて、1週間までに14%、追加接種1週間後まで約40%の割合で注射部位が赤くなったり、腫れたり、しこりなどの局所反応があります。
しこりは少しずつ小さくなります。
接種1.4%の割合で接種24時間以内に37.5度以上になっています。
3回目の接種では約50%に腫れやしこりの症状がでています。
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| ■麻疹(はしか) |
<病気について>
空気感染によって起こる病気。
感染力がつよく、接種しないと必ずかかる重い病気です。
病状は、
発熱、せき、鼻汁、めやに、発疹の症状が表われ、発症から3日までは38度の熱があり、治まりかけると、また39度の高熱と発疹がでてきます。熱は3日程度で解熱して発疹も治まってきます。しばらくは色素沈着が残ります。
合併症には、脳炎、肺炎、中耳炎、気管支炎があります。
発症した100人のうち、中耳炎は約8人、肺炎は約3人が合併症になっています。
また、約5万人に1人の割合で、亜急性硬化性全脳炎になっています。
麻疹にかかった人は1000人に1人の割合で死亡しています。年間約50人の子が麻疹で命を落としているのです。
手足の後遺症も残ることもあります。
<副反応>
接種後1週間から2週間で、37.5度未満の発熱が約5%、38.5度以上の発熱が約8%、麻疹様の発疹が約6%認められることがあります。だいたい、2日で消失します。
中耳炎や結膜炎など麻疹と同じ症状が起きる場合があります。呼吸が荒くなったりした場合は受診しましょう。
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| ■風疹 |
<病気について>
潜伏期間が約2週間あり、症状は軽い風邪ではじまり、発熱と発疹が同時にでて、後頸部リンパ節腫脹、眼球結膜の充血などの症状があります。症状は約3日で治まるので【三日ばしか】とも呼ばれています。合併症は、関節痛、3000人に1人の割合で血小板減少性紫斑病、6000人に1人の割合で脳炎などがあります。大人になってかかると重症になる可能性がかなり高くなります。
もし、妊婦が妊娠初期に発症すると、先天性風疹症候群の病気をもった胎児が産まれる可能性が高くなります。
その症状は心臓病、白内障、聴力障害などで、接種していない場合は妊娠前にしておくことが大切です。
<副反応>
お子さんの場合はほとんどみられません。接種後1週間〜2週間で、38.5度未満の発熱が約2%、38.5度以上の発熱が約3%、発疹が約1%、リンパ節腫脹が約0.6%認められています。
指で押さえて、消えない発疹や高熱が続く場合は受診しましょう。
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| ■日本脳炎 |
<病気について>
人から人で感染するのではなく、豚の体内で増えたウイルスが蚊によってうつります。約1週間後に高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、ケイレンなどの症状になり急性脳炎になります。
流行は西日本地域が中心で、ウイルス自体は日本全体に分布しています。(ただし、北海道などの一部は除く)細菌では子供だけでなく、接種していない高齢者にも発症しています。
ほとんど発症しない場合が多いが、1000人〜5000人に1人の割合で脳炎を発症しています。脳炎にかかった場合の死亡率は約15%で、神経の後遺症がある人は約50%。
国内でも接種が実施されていない所もありますが、海外旅行など行かれる人は受けておいた方がいいでしょう。
<副反応>
接種後2日までに37.5度以上の発熱が1.5%、100人中10人の割合で注射局所のはれ、赤くなったりする症状が表われ、発疹は約1%みられます。
高熱が続く、呼吸困難になるなどの症状がでた場合は受診しましょう。 |